向精神薬処方に関するアジア国際共同研究

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皆様

向精神薬処方に関するアジア共同研究 (Research on Asian psychotropic prescription pattern; REAP) のホームページをご覧いただき有難うございます。REAP は アジアの精神医学分野における最大・最長の国際共同研究です。 神戸大学医学部・医学研究国際交流センターは、日本学術振興会の支援の下でシンガポール大学医学部と協力して精神神経学分野の国際シンポジウムを1999年12月に開催しました。会議で、アジア参加国間で, 向精神薬処方が大きく異なることが指摘され、アジアでの入院統合失調患者への向精神薬処方に関する国際共同研究が提案されました。

統一された研究プロトコール、調査票を用いた国際共同調査が、2001年、中国、韓国、日本、香港、台湾、シンガポールの6か国で行われました。以降、2001年から現在まで、9回の国際共同調査を行いました。4回の調査は、アジア各国の入院統合失調患者の処方に関する調査で、2回は抗うつ薬の処方に関する調査です。2001年、第一回の調査では参加国・地域は6か国でしたが、2013年の抗うつ薬使用に関する追跡調査では、中国、韓国、日本、香港、台湾、シンガポール、タイ、マレイシア、インド、インドネシアの10か国、40施設が参加しました。2016年の統合失調患患者の処方調査には、上の10か国に加え、ベトナム、ミアンマー、スリランカ、バングラデシュ、パキスタンが加わり合計15か国が参加しました。アジアの教育研究拠点となる精神科医療施設が60か所以上参加しています。

2018年度は、双極性障害関する調査を実施しました。さらに、2019年度は、統合失調症患者のケースビネットを用いたアンケート調査を34ヶ国の精神科医を対象に実施しました。2001年の調査から現在までに、REAPの調査に基づいては発表された論文は90を超えます。
REAP はアジアの先進国、途上国の間で精神医学分野での研究推進に努めています。また、参加各国での向精神薬の処方のあり方を改善に努めています。

皆様の、御支援御協力をお願いします。
また、今まで REAP を支えて頂いたアジアの研究者に深くお礼申し上げます。


2021年7月 REAPを代表して
新福 尚隆 Japan
Tan Chay Hoon, Singapore